クラフトフェアまつもと2016を終えて Ⅶ
作家からのおたより 7
¦ 木工・漆 ¦
富 山 孝 一
木工 富山孝一
クラフトフェアまつもと(以下”まつもと”)に 出展者側として たずさわって10年という月日が流れました。
それ以前、お客さんとして ”まつもと” に足を運び、こんなに楽しそうなイベントに出展者として参加できたらな~ なんて思ったのがキッカケでした。
だから”まつもと”は僕にとって、今のものづくりの原点といっても過言ではないかもしれません。
キャリアのほとんど無かった自分にとって 他の出展者さんたちは、すべてが先輩であり 先生であり 且つ、ライバルでもありました。そして お客さんもキビシイ眼を持つアドバイザーでした。
憧れの作り手の作品を じっくり見てまわったり、近い年代の作り手と 酒を酌み交わしながら、バカ話をしたり ダメ出しをしたり、お客さんとの会話からヒントを得たり・・・
そんな楽しくもあり、少しの緊張感がもてる、濃いーい3日間(前日含む)の真剣勝負のお祭
”まつもと” が、毎回、僕を少しだけ成長させてくれているんです。
でもちょっぴりづつ、馴れ合いになり、緊張感もうすれた もう一人の自分が、自分の中でけっこう幅をきかせてきているんだ。
作り手乱立の、ものづくり戦国時代!?
負けるわけにはいかないんだ。そいつに心まで持っていかれないように、褌を締めなおそうか。
そんな ”まつもと” を支えてくださっているスタッフ・地元関係者・お客さん達 みんなの力のよって僕らは楽しませてもらっています。
大変なことだらけ、てんこ盛りだと思います。
でもそれを感じさせない笑顔でいつも迎えてくれます。ありがとう!
正直なところ不満も無いわけではないけれど、完璧だったら進化は無いですよね。
喉もとすぎれば・・・
終わってみれば、毎回清々しい気持ちになれる ”まつもと”
少しづつでもよくなるように、一緒に進化しつづけましょう。
卒業なんてしませんよ!(笑)
木工 富山孝一
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