毎年10月頃、あがたの森公園に集まった数人の仲間の掛け声で、クラフトフェアまつもとの準備が始まる。

「次回のフェアもやりますか？」「やりましょう！」

だれかの指示があるわけでもない。どこかの組織が取り仕切るわけでもない。この始まり方はクラフトフェアまつもとらしさが現れていると思う。

やりましょう！と言う人たちも、別に本業を持ちながらフェアの運営に携わっている。主催団体であるNPO法人は事務的なことを担うものの、選考のことや会場のレイアウトなどの決め事については、私たちスタッフが作り手使い手それぞれの立場で意見を出し合っている。

最初のクラフトフェアまつもとが始まったときも、若いクラフトマンが、自分たちですべてを作り上げたと言うけれど、今も変わらない手作りの感覚や、自主性を大事にする空気があると思う。

とはいえ、現在のクラフトフェアまつもとは数万人があつまる大きなクラフトフェアだ。最低限のルールを決めることも必要だし、難しい問題にも向き合わないといけない。

そして、例えばコロナ禍でのクラウドファンディングのように、様々な支援と出会いに支えられて、現在があるということも忘れることはできない。

人間であれば不惑を迎えたクラフトフェアだけれど、青いままがよいこともあるかもしれない。

第41回目のクラフトフェアまつもとを、ともに作り上げてくれる仲間を迎えるつもりで、みなさんのご応募を楽しみにしております。

クラフトフェアまつもと　スタッフ