クラフトフェアまつもと2016を終えて Ⅵ
作家からのおたより 6
¦ 皮 革 ¦
松 下 宏 樹
Forest shoemaker
クラフトフェアに参加することの楽しさは何だろうかと考える。
新緑のあがたの森に、思いのこもった作品を手にして、多くのクラフトマンが集まり
はじまりを感じる空気感がそこにある。
同じ時代を過ごしていても、一人として同じモノもなく、作る環境も違い、
革という括りの中でも 表現力も発信力も思いや生み出すモノも違う。
毎年出ている人も、毎年同じ空気を出すわけではなく
考えや、生み出すモノが変化すれば、そこから発することも違うから、言葉も変化する。
その集合体がクラフトフェアを生み出すのだと思う。
もちろん、クラフトフェアを支える人があってのフェアであることは忘れてはいけない。
近年少しテントにゆとりが出来、人の気持ちにもゆとりが出来たように思う。
そして毎年楽しみなのは、
春の緑に囲まれたあがたの森の、そこにしかないクラフトの風景に会いたいのかも知れない。
松 下 宏 樹
Forest shoemaker
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