クラフトフェアまつもと2016を終えて Ⅲ
作家からのおたより 3
¦ その他の素材 ¦
出展させていただいたのはこれで8回目になります。
あくまで僕個人の感覚的なものですが、今年はお客さんと やりとりしやすいちょうどいい人の流れだったなあ という印象です。
クラフトフェアはまるっと2年ぶりだったので 普段こつこつと室内で制作している僕らがもとめているのはやっぱりライブ感なんだとあらためて感じた2日間でした。
場所取りがあるのはクラフトフェアまつもとの良さだと思っていますので、今回の手順の変更についても要領がわからなかったので いつもより早起きこそしましたが、出展作家がどうこう言うものではなく それなりの効果があったのでしたら よかったと思います。
確かに後進のクラフトフェアなどでは場所が事前に決まっていたり搬出入の手順とともに正直出展のしやすさなどはずいぶん整備されていて負担の軽さはとてもありがたいのも事実です。でもそれはあくまでそれら後発のフェアの個性でもあり、それはそれです。
松本ではあがたの森での自然なロケーションの中での自由さが売りですから、逆にらしさがなくなってしまい あちこちのクラフトフェアがどれも同じになってしまうことこそを危惧します。
いろいろ簡潔にしてしまった方が効率はあがるでしょうが。みんながちょっとずつたいへんなくらいな方が たぶん自分たちでつくっている実感もあって面白いのではないでしょうか。
そういう意味では 今回出展場所が端末で見ることが出来るようになったのは嬉しかったです。
あれだけはちょっとお客さんの探す(とくに初めての方の)負担が大きいかなあと 長らく気になっていましたので ちょうど宝の地図を持たされた感じでよかったのではないかと。
残念ながら自分が知ったのは2日目の終盤でしたが、短時間でほかの作家のブースも見に行きたい出展者としてもありがたいツールなので今後もぜひ続けていただけたらと思います。
それぞれのHPへリンクもはってあり素晴らしかったです。
HPといえば多くの作家が自分のサイトをもっているという点では10年前とは状況が一変しています。
たとえば駐車場の問題なども状況をちゃんとお伝えいただければ われわれ出展者サイドも作家間で、またお客さんへとよびかけていったりと意識して協力していくことは、もっともっと可能ではないかと思ったりもします。
といいつつ、自分はフェイスブックもツイッターもインスタグラムもやっていないので 偉そうなことは言えませんが、まあ、それぞれのやり方で。
個々の作家の周辺は小さくともこれだけの出展者がいるわけですから。
個人的なことですが 僕はそこがいつも比較的空いているのでここ数年同じ場所で出展しています。
でも隣り合わせる作家は毎年違います。
今年は隣にいた若い初出展の作家が お客さんの反応を見ながら初日と2日目のレイアウトを変えたりと試行錯誤しながらやっているのを傍で見ていて あらためて初心を思い出すとともに、もっともっと自分も面白い展示をしなければ とおおいに反省もしました。
同時にもっとあっと言わせるようなものづくりをしてくる若い子が出てこないかなあという願望というか期待もしてしまいます。
ちょっと前まで自分も新人のつもりでいたのですがね…
たまに小さい子と遊んで一緒に何かつくったりすると、こいつ20年後とかにクラフトフェアに隣で出してそうだなとふと思ったりもします。
自分もフェアもそれまで続けられたらいいなと思います。
ナカオタカシ
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